参加者の皆様とともに歩む治験
アルタサイエンスは1992年創立以降、沢山の方々に治験にご参加頂き、新薬や治療法の開発支援に尽力して参りました。500名以上の従業員と共に、毎年285件以上の治験を行っています。日本人の治験にいたっては、2023年時点で180件以上の治験を行い、また1,800名以上の日本人が参加くださいました。これまで治験の参加にご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げると共に、皆様のご協力を今後の医療の発展に繋げる努力を続けて参ります。
なぜ日本人が必要なのか?
アメリカでの治験に日本人が必要な理由について疑問に思われる方もいるかもしれません。海外で行われる日本人対象の治験にはさまざまな理由がありますが、主な理由の一つは、新しい薬の安全性や効果を確認するために、多様な地域や人種の協力が必要だからです。たとえ治験が海外で始まった場合でも、日本で販売・使用する際には日本国内での承認が必要です。そのため、日本人を含む治験データが求められることがあります。
日本人の方がアメリカの治験に参加することで、日本人に関するデータを収集し、新薬をより早く日本の市場に届ける可能性が高まります。
臨床試験と治験の違い
臨床試験とは、新薬や医療機器、病気の予防・診断・治療に関連する製品の安全性と有効性を確認する過程を指します。言い換えれば、ある病気に対して、特定の疾患に対して、どの治療方法が有効でかつ安全であるかを調査する試験のことを臨床試験と言います。
一方、治験とは、新しいお薬や医療機器が国から承認を得るために、その安全性や有効性を確認するプロセスを指します。新薬の有効性(効果)と安全性(副作用)を何段階にもわたり慎重に調査し、検証するプロセスで、治験は臨床試験の一環と言えます。
アメリカでの治験ボランティアに参加する意義
治験に一度も参加したことがない方の中には、参加に対して多かれ少なかれ不安に思ったり、そもそもなぜ治験に参加する必要があるのだろうと疑問をお持ちになる方がいらっしゃると思います。しかし、人々の命を救う可能性がある新薬や治療法の開発には、治験参加者の協力が必要不可欠だと言うことをご存知でしょうか?また、アメリカの治験に日本人が参加することで新薬がより迅速に日本の市場に届けられる可能性が高まります。
参加者の声
治験への参加について、私は全体的に非常に良い貢献だと感じています。治験というと「薬を作るための実験」や「モルモット」といった反応を受けることもありました。しかし、実際にその病気で苦しんでいる方々にとっては、新薬の開発は大きな意味を持ちます。さらに、人類が過去にペスト、天然痘、スペイン風邪、そしてCOVIDなどのパンデミックに苦しんできた歴史を考えると、新薬の開発によって私たちが救われている面もあると思います。 治験の流れとしては、適性検査、入院、投薬、経過観察がありますが、私たちが行うことは採尿、採血、心電図、血圧測定などで、特別難しいことはありませんでした。入院中も検査の時間以外は特に指定がなく、携帯でNetflixを見たり、仕事をしたりすることが可能です。治験によっては食事制限がある場合もありますが、食べ始めと食べ終わりの時間を申告する程度で、それほど負担には感じませんでした。 退院後のフォローアップ(経過観察)では、その都度施設に足を運ぶ必要がありますが、その都度謝礼金が支払われ、治験を完遂するとボーナスが出る場合もあります。時間効率の良い収入が期待できる点も魅力です。そして、それが困っている方々への貢献につながるという点に、大きなやりがいを感じます。私は今後も条件が合えば積極的に治験に参加したいと考えています。 ただし、待ち時間が長いことがあったため、スケジュール管理の改善をお願いしたいです。
インスタグラムでアルタサイエンスについて知りました。大学時代に、知人から治験についてお話を伺ったことがあり、以前から興味を持っていました。治験を受ける前は、どんな施設なのか、どんな副作用があるのか不安でしたが、治験を受けるための検査を実施した後で、副作用や報酬等について具体的にご教示いただきました。そのため、事前にリスクや、スケジュールについて知ることができました。治験を受けてみて、施設の方々は非常に親切でしたし、治験を受けている他の参加者の方と談笑したりドラマや映画を見たりと楽しめました。治験は、薬の開発において大事なプロセスですので、貢献できることは嬉しいですが、自分にとって負担になりすぎない期間や、不安になりすぎない治験を選ぶことが重要だと考えています。
施設の中は日本人だけでなくアメリカの方も沢山いて、仲良くなる機会があり面白い。長くいればいるほど、同じ治験の方と仲良くなり、毎晩卓球などして楽しかった。ナースの方も優しく気さくな方が多く、思っていたよりも配慮がされていると思う。治験に関しては、内容によるとは思うが、特に副作用もなくかなり安心して受けることができた。長期になればなるほど、ストレスに感じる人もいると思うが私の場合は、施設を出る時には少し寂しさが残る生活を過ごせました。
私は治験に参加し始めてから10年が経ちます。元々参加していた舞台のスポンサーを通じてこの会社を知りました。治験に参加している間に実際に新薬を使用している人々と出会い、彼らから感謝される機会が多々ありました。その経験を通じて、自分が行っていることの重要性と意義を深く実感することができました。スタッフの皆さんも非常に親切で、毎回楽しく参加しています。