貧血とは?症状・原因・改善方法をわかりやすく解説します
貧血とは?症状・原因・改善方法をわかりやすく解説します
この記事では貧血に関する情報を発信します。貧血の原因や症状、改善方法について解説しているので、貧血が気になる方はぜひ参考にしてください。
貧血とは?
貧血とは、血液中の赤血球や、赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)が少なくなった状態です。ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ働きをしています。つまり、貧血になると全身が酸素不足になり、息切れや疲れやすさなどの症状が現れるのです。
血液量(赤血球数)は十分にあっても、ヘモグロビンが不足している方もいます。ヘモグロビンは血液検査で計れます。基準範囲は
男性:13.1~16.3g/dL
女性:12.1~14.5g/dL
です。(日本人間ドック学会による基準値)
この数値より少ないと、貧血と診断されます。
世界では20億人以上が貧血の一つ、鉄欠乏性貧血との報告があります。
貧血の症状
貧血の症状は、重症度によってさまざまです。ごく軽い場合は症状がまったくない方もいます。貧血が進むにつれて、下記のような症状が現れます。
・動悸(どうき)、息切れ、疲れやすい
・眠気、頭痛、耳鳴り
・顔色が悪い、集中力の低下
・手足の冷え
・肌荒れ、口内炎、爪が割れる
・立ちくらみ、めまい、失神
・氷食症(pagophagia:氷をガリガリと食べる)
進行が緩やかな場合、体が貧血状態に慣れてしまい自覚症状を感じにくいこともあります。気がかりな方は、下まぶたを下げてみて、粘膜が白っぽくなっていないかチェックしてみましょう。
貧血の原因
貧血の原因には、次のような理由があげられます。
ダイエットや偏った食事による栄養不足
食事のバランスが崩れると、赤血球やヘモグロビンを作るために必要な栄養素が不足してしまいます。特に必要な栄養素は鉄・タンパク質・葉酸です。
ベジタリアンやヴィーガンの方は、鉄とタンパク質が不足しやすい食生活といえます。意識して摂取してください。
出血が続いている
貧血といえば、女性がよくなる病気という印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。それは、月経や出産で過剰な出血を起こしやすいためです。
特に月経過多や子宮筋腫などをお持ちの方は出血量が多くなる傾向にあり、貧血のリスクが高めです。
男性にも気をつけてほしい病気があります。胃潰瘍(いかいよう)や痔(じ)など、出血する病気が貧血に隠れている場合もあるのです。血便はもちろん、黒っぽい便が見られたら出血のサインです。早めに受診を検討しましょう。
貧血の改善方法
栄養不足の方は、鉄・タンパク質・葉酸を積極的にとりましょう。また、鉄の吸収を助けるビタミンCも一緒に食べると効果的です。
鉄は動物性食品に含まれるヘム鉄のほうが、体への吸収が良いとされています。ベジタリアン・ヴィーガンの方はビーツ、豆、シード(種)、ナッツ類と柑橘(かんきつ)類の組み合わせがおすすめです。
鉄分補給のサプリメントや、鉄分を強化したシリアルなども上手に利用するとよいですね。
症状が重い場合や出血による貧血が疑われる場合は、クリニックを受診して必要な治療を受けましょう。
まとめ
偏った食事や多すぎる出血が原因で起こる貧血は、疲れが取れないなど毎日の生活に影響を及ぼします。貧血は血液検査で簡単にチェックできます。気になる方は健康診断の受診をおすすめします。