臨床研究とは?治験・臨床試験との違い
臨床研究とは、どんな研究でしょうか?また、治験モニターや治験ボランティアなどの臨床試験との違いは何でしょうか?この記事では「臨床研究とは何なのか?」そして「治験・臨床試験との違い」について解説します。
臨床研究とは?
臨床研究とは、人を対象として行われるすべての医学研究を指します。試験だけでなく、調査や報告なども含まれます。例えば珍しい症例を受け持った医師が、治療経過をまとめて学会で発表するのも臨床研究のひとつです。
臨床試験・治験とは?
臨床研究とよく似た言葉に臨床試験があります。臨床試験とは臨床研究の一部です。病気の予防・診断から治療にわたって、新しい方法が有効か、以前からある方法と比べて優れているかなどを確認するために行われます。
かつては主治医が経験から良いと判断した方法を選んでいました。正しくデザインされた研究を行い科学的に評価することで、患者さんにとって負担が少なく、より効果のある治療法や診断方法が選ばれるようになるのです。
さらに、新薬の承認を得るために行う臨床試験を特別に治験と呼びます。
臨床研究、臨床試験、治験との違い
3つのことばを簡単にまとめてみます。
臨床研究:人を対象として行われるすべての研究
臨床試験:臨床研究のうち、薬や治療法などの安全性と有効性を評価するために行われる試験
治験:臨床試験のうち、新しい薬の承認を得るために行われる試験
臨床研究に参加できる人
臨床研究に参加できる人の条件は、研究ごとに決まっています。一般的には医師から紹介を受けるケースが多いようです。参加は任意ですから、断っても不利益になることはありません。
臨床研究に参加するメリット
医学の発展に貢献でき、同じような病気の方がより良い治療を受けられる可能性を広げます。治験に参加すると、最新の薬による治療を受けられる可能性があります。
臨床研究に参加するデメリット
採血や検査の回数や、そのための通院日が増える可能性があります。また、通院日や薬の飲み方など、決まったルールをきっちりと守らなければなりません。
副作用は出ますか?
今まで知られていない副作用が起こる可能性があります。事前にしっかり説明を受け、納得したうえで参加を決めましょう。いつでも参加を取りやめることができます。
臨床研究は人を対象として行われる試験すべての総称です。臨床試験はより効果のある治療法や診断法について、科学的なデータを集めるために行われます。そのなかでも、新しい薬の承認を得るために行われるものを、特別に治験と呼びます。治験では健康なボランティアの協力も欠かせません。治験についてのご質問や治験参加にご興味がある方は、日本語専用ライン:1-877-997-9228 (フリーダイヤル)またはEメール: japanese@altasciences.comまで、お気軽にご連絡ください。