難しいアメリカの医療保険をやさしく解説します
この記事では、難しいと有名なアメリカの医療保険についてやさしく解説します。日本とは異なるアメリカの医療保険について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
アメリカの医療保険の現状
日本のように、国民全員が入れる健康保険がないアメリカでしたが、ようやく2010年3月にオバマケア(医療保険制度改革)が成立しました。
従業員が50人以上いる企業では医療保険の提供が義務付けられ、優秀な人材を獲得したい企業は、福利厚生に充実した医療保険を含めるようになりました。
しかし、収入の減少で保険料(Premium)が払えない、あるいは失業で無保険になってしまう方も多いようです。アメリカの医療制度の改革はまだまだ道なかばといえます。
アメリカで医療保険に加入しないとどうなる?
医療保険に加入していないと、医療費は全額自己負担(Out of Pocket)になります。
たとえば、新型コロナウイルス感染症の治療のために一人当たり平均約370万円の費用がかかるといわれていますが、無保険の場合その370万円を全額自分で支払う必要があります。
あまりにも高額すぎるため受診を避ける人も多く、その結果命を落としたり、重い後遺症に苦しんだりする無保険者が多いこともアメリカの影の部分と言われています。
医療保険の種類
加入している保険のネットワーク(保険会社と契約しているクリニックなど)で診断や治療を受けられます。ネットワーク以外で受診すると、自分で支払う医療費(Co-Payment)が高くなります。
PPO(Preferred Provider Organization)
選択肢が多く、自己負担額はアップしますがネットワーク外でも保険が適用されます。
HMO(Health Maintenance Organization)
保険料はPPOより安めに設定されおり、契約医療機関(ネットワーク・プロバイダー)に限定して利用が可能です。契約外医療機関(アウト・オブ・ネットワーク・プロバイダー)での治療は保険適応外です。
POS(Point-of-service)
PPOとHMOを合わせたようなプランです。ネットワーク外の受診はハードルが高く、主治医の紹介状が必要かつ、自己負担額も高くなるケースがあります。
HDHP(High Deductible Health Plan)
免責費用(Deductible)は高いですが、月額保険料を安く抑えられるプランです。
その他
留学生は専用の留学生保険や大学が提供している保険に加入するケースがあると思いますが、期限切れや支払いの対象/対象外をしっかり確認しておきましょう。
まとめ
日本に比べて高額で自由度の低いアメリカの医療事情、日本のように気軽に診察を受けられません。普段から健康に気をつけ、大きな病気のリスクを減らしましょう。
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